Lipton28 blog

欲求不明です。

父のこと

父が亡くなって49日が過ぎた。

無事法要もすませた。

こうやってすこしづつ日常が戻っていくのだろう。

 

父が亡くなることは、もうずっと前から覚悟はしていた。

怯えていた。

だが、あまりにもあっけなく逝き、粛々と様々なことが進んでいった。

あまり覚えてはいない。

 

世の中でたった一人の私の父親がこの世を去った。

そのことで見えたもの。見えてしまったこと。知ってしまったこと。

言ってしまった言葉。

聞かされた時の気持ち。

まぁ、誰もがそうなんだろう、そういうもんなのだろう。

 

家族も長くなると、互いの気持ちがわからない。

一緒にいても人の気持ちというのは分からないだろうが。

 

 

病院を転院することになって、車に乗り込んだ時のこと。

入院以来の対面だったが、もう会話らしい会話もできず。

ただ、ストレッチャーに固定された手をぐいと伸ばそうとする力はすごかった。

父なりに何かを伝えたかったんだろうと思う。

しっかり固定された手は言う事を聞かなかったが、

あの時の力は、はっきりと覚えている。

何を伝えたっかたそだろうか。

今となってはもうわかりようもないが。

 

49日の法要で、読経が流れたとき

身体がふっと暖かくなった気がした。

隣に小学4年の子どもが座っていて、どうかこの子たちの行く末を見守ってくださいと

心からお願いした。